糸井に漂う「長嶋さんの雰囲気」

【虎のソナタ】糸井に漂う“長嶋さんの雰囲気” 契約公開後のリラックス会見、新外国人ロサリオは「ヒゲがかっこエエ」: 鳴尾東保育所の子供たちと交流する能見。やさしい笑顔です © 産経新聞 提供 鳴尾東保育所の子供たちと交流する能見。やさしい笑顔です

 これは元阪神の田淵幸一氏から聞いた話だが、西武に移ってから何かの機会に、長嶋茂雄さんに寿司をごちそうになった…らしい?

 というのは、「寿司でも食べよう」となって長嶋さんのいきつけの寿司屋さんに招待された時のことだ。通常、こんな場合はまずビール。そして何かイキのいい刺身をみつくろってそれでしばらくは歓談して…ちょっとイイ気分になってからさて今日のおすすめは? ウニ、トロ…となるが…。

 つまり田淵さんは大先輩の長嶋さんの招待だから、少しはこの時間に浸りたかった。それでミスターの話を夢中で聞き、相づちを打ち、さてそろそろ…何からいくか?

 あ、断っておきますが天下の長嶋さんと田淵さんだよ。まさかゲソとかタコなどから入るなんてこたぁ無い。で我らが田淵は遠慮無くトロからいこうとした。するとそれまで一方的にいろいろまくし立てていた長嶋さんが、お腹をポンポンとたたいてこうおっしゃるじゃないか。

 「あー食った、食った。さぁ、そろそろいこうか…」

 あの…僕はまだ何も…とは言えなかったそうだ。それでも…「不思議に長嶋さんという人には不快感が無かったですョ」。これはミスターの人柄を語る上でとても核心をついている。田淵はその時のことを実に軽妙洒脱にこう表現した。

 「長嶋さんは“雲の上の存在”だから、なんだか雲の上を歩いているような気がした…」

 この日、阪神は糸井嘉男選手の更改。4年契約の2年目の交渉だからすんなりサインだ。故障もあったが114試合、打率・290、17本塁打、62打点。「球団からは“ねぎらい”の言葉が出たそうですが、本人は『ふがいない…』という一点張りだったそうです」とは取材した長友孝輔。

 新外国人ロサリオについての質問が出ると「ヒゲがかっこエエ」と言って爆笑を呼ぶ。連日のように球団行事で、あちこちゲストに呼ばれて東奔西走。これも阪神入りした余波だが「契約更改というオフィシャルな場のテレビカメラの前で、会見を楽しんでいるようにさえ見えました。シーズンもスターの糸井サンですが、緊張感から解放されると、もっともっとスターです」(長友)。

 受け答えがまさに“長嶋さんのような雰囲気”なのかも知れない。

 一方、能見篤史投手の鳴尾東保育所での玩具贈呈式は西垣戸理大が取材。子供たちとの交歓会では、なにしろ38歳のシュッとした美男の能見だから、かけつけた母親の皆さんが思わずポーッとなる!? わかるなぁ…。

 「子供たちの質問コーナーで好きな色は? の問いに『明るい色が好き』という能見投手の答えに小さな女の子が『ナルホド…』と感心してたのには思わず美男はトクだなぁ…と思いましたョ」と西垣戸。別にひがんでるわけじゃないけど…来年、ビシバシと活躍しなかったら…俺様だって『虎ソナ』で怒るで、しかし…。

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