円買いドル売り進行、日経平均暴落で
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点からドル安/円高の113円半ば。午後に日経平均が急速に下げ幅を拡大したことで円が買われた。ただ、下値に短期筋やオプション絡みのドル買い需要が控えていたといい、株価が下げ止まるとドル/円も下げ渋った。
日中114円付近で横ばいが続いたドルが、急落し始めたのは午後1時半過ぎ。前引け段階で前日比454円高だった日経平均が、突然上げ幅を縮小し始めてマイナス圏へ反落。さらに下げ幅を一気に拡大し同400円近くまで急落したことを受け、為替市場では円買いが強まった。
円相場は最近、日経平均が25年10カ月ぶり高値を更新する中でも114円付近で横ばいが続くなど株価との相関がほとんどなかったが、この日はわずか1時間近くで高値から800円超下落する大変動となったことで「動きの大きな株価にドル/円も巻き込まれた」(都銀)。
しかし日経平均が大引け前に急速に下げ幅を縮小すると、ドルも113.60円付近へ小幅反発。下値では短期筋やオプション関連のドル買いが入ったという。
この日は株式市場に大きく左右されたドル/円相場だが、下げの背景には米税制改正への警戒感もくすぶる。
前日には上院共和党執行部が法人税減税の実施時期を19年へ1年先送りすることを検討していると米紙ワシントン・ポストが報じたことを受けて、ドルが急落した。上院はきょう、税制改革の独自法案を発表する予定。
<早朝取引でNZドルが急伸>
早朝取引ではニュージーランド(NZ)ドルが急伸。NZ準備銀行(中央銀行)が予想通り政策金利を据え置いた一方、利上げ予想を19年第2・四半期へ1四半期前倒したことが手がかり。NZドルは78円後半から一時79円半ばへ上昇した。
オーストラリアの利上げ時期が不透明なため「同じオセアニア通貨でも、短期的にはNZドルが選好されやすい」(大和証券の山田雪乃シニアストラテジスト)という。
ドル/円(JPY=) ユーロ/ドル(EUR=) ユーロ/円(EURJPY=)
午後3時現在 113.58/60 1.1601/05 131.79/83
午前9時現在 113.90/92 1.1593/97 132.06/10
NY午後5時 113.86/89 1.1593/96 132.01/05
(為替マーケットチーム)
