本線列車が脱線し15m走行、南海電鉄

 南海電鉄は21日、先月の台風21号の影響で線路がゆがみ、緊急停車した南海本線の列車が、脱線したまま約15メートル走行していたとみられると発表した。3両目最後部の左右一対の車輪が右側に外れ、踏切で元に戻ったと考えられるという。同社は20日、国土交通省近畿運輸局に報告した。

脱線した車輪が元に戻ったと考えられる踏切(橋から約5メートル)。左側手前の踏切ガードレールが折れ、約8.7メートル先で折れた部分が見つかった=南海電鉄提供 © 毎日新聞 脱線した車輪が元に戻ったと考えられる踏切(橋から約5メートル)。左側手前の踏切ガードレールが折れ、約8.7メートル先で折れた部分が見つかった=南海電鉄提供

 同線は今月1日から大阪府内の樽井(泉南市)-尾崎(阪南市)間で上り線での単線運転を行っているが、橋の仮復旧工事を終え、23日から上下線で通常ダイヤでの運行を再開する。

 事故は先月22日、両市の境を流れる男里(おのさと)川の橋上で発生。難波発和歌山市行き普通列車(4両、乗客約250人)が、現場を約270メートル過ぎて停車。乗客5人が軽いけがをした。

 同社の調査で、レール上に車輪が乗り上げた跡があり、車輪にもレールに戻った時にできたような跡があった。進行方向にある踏切では、レールと並行に置かれた「踏切ガードレール」が折れており、脱線した車輪が激突した衝撃で元に戻ったと判断したという。

 線路のゆがみは川の増水で川底が削られ、橋脚が傾いて起きたとみられ、傾いた橋脚は来年5月末までに新設するという。【根本毅】

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