トランプ氏来日、演説で北朝鮮を牽制
トランプ米大統領は5日午前10時半過ぎ、大統領専用機で米軍横田基地(東京都)に到着した。トランプ氏の来日は初めて。トランプ氏は基地内で演説し「日本は貴重なパートナーで同盟国。皆さんのリーダーシップと奉仕に感謝する」などと在日米軍兵士らを激励した。また、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に、「いかなる独裁者も米国の決意を過小評価するべきではない」と牽制した。
横田基地は、トランプ氏の5〜7日の訪日で最初の訪問先となる。トランプ氏は5日午前10時半ごろ、メラニア夫人らとともに、3日に訪問したハワイから大統領専用機で横田基地に到着。紫色のネクタイに、紺色のスーツ姿で、基地格納庫の米国旗が設置されたステージに登場した。集まった千人以上の在日米軍兵士らから「USA」「USA」という大きな歓声がわき上がった。
トランプ氏は、演説で「米国の素晴らしい男女の軍人と、すばらしい自衛隊が集まる横田基地に来れて非常に感謝している」と話した。2011年3月の福島第1原発事故発生後の米軍による被災地支援活動「トモダチ作戦」に従事したことに触れ「何千人もの日本人を救った。みなさんは決して国を失望させたりしない」と称えた。「同盟国と協力を模索し、自由で開かれたインド洋・太平洋地域を推進する」と話した。演説は20分余りで終了した。
トランプ氏は横田基地訪問後、安倍晋三首相らと埼玉県内のゴルフ場でラウンドする。6日には安倍首相との首脳会談に臨み、北朝鮮の核放棄に向けた圧力強化を確認。7日に次の訪問国・韓国へたつまでに安倍首相と4度、食事をともにし、緊密ぶりをアピールする。
トランプ氏は3日、日本の訪問を前に立ち寄ったハワイで、北朝鮮が米領グアム周辺への弾道ミサイル発射を警告していることを踏まえ、グアムやハワイ、アラスカ両州などの知事と会談した。
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