英マンション火災、死者70人と結論

【AFP=時事】今年6月、英首都ロンドンの高層住宅で発生した大規模火災について、警察は16日、科学捜査の「限界を押し広げた」徹底捜査を受け、死者数は70人と結論付けたと発表した。

 火災は6月14日、同市西部の「グレンフェル・タワー(Grenfell Tower)」で発生。建物内部には当時293人がいたとされるが、火は急速に広がり、唯一の避難経路に煙が充満した。

 同庁スチュアート・カンディ(Stuart Cundy)氏は、「われわれが入念な捜索と収容、身元特定作業を行う間、一部の家族や最愛の人たちが経てきた苦悶(くもん)と不安は想像を絶する」と語るとともに、「グレンフェル・タワー内部で作業してきた専門家チームと検視官らは、身元特定のために科学的に可能とされる領域の限界を押し広げてきた」と述べた。

大規模火災の捜査が行われる中、建物の周囲に足場が組まれた英ロンドンの高層住宅「グレンフェル・タワー」(2017年10月17日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News © AFPBB News 提供 大規模火災の捜査が行われる中、建物の周囲に足場が組まれた英ロンドンの高層住宅「グレンフェル・タワー」(2017年10月17日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

 先に警察は捜査の途上で、当初400人とされていた行方不明者の絞り込みを行い、死者数は80人前後になるとの見通しを示していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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