てるみ破産 返金率は過去最低の3.5%
日本旅行業協会は16日、破産した旅行会社「てるみくらぶ」が実施しなかった旅行のうち、1万643件で客から返金申請があったと発表した。未履行の旅行は約3万9000件あったが、申請は27%にとどまった。クレジットカード会社から返金を受けられた客がいる一方、返金額の少なさを見越して断念した客もいたとみられる。
協会によると、申請の総額は約34億2059万円で、全額が債権と認められた。てるみ社の弁済限度額は1億2000万円のため、返金は申請の3.5%にとどまる。返金率は現行制度の2006年以降で最低となった。
協会は来月22日、1億2000万円を比例配分して振り込む。申請の最高額は364万3600円、最少は5948円で、返金額はそれぞれ12万7824円、209円となる。 (了)