知る人ぞ知る観光地 人気急増の理由

氷平線を背景にトリック撮影を行う野付半島ネイチャーセンターのガイド(手前) © 読売新聞 氷平線を背景にトリック撮影を行う野付半島ネイチャーセンターのガイド(手前)

 北方領土・国後島からわずか16キロに位置する野付半島(別海町、標津町)。

 地の果てを思わせる枯れ木の風景が特徴的な「知る人ぞ知る」観光地だったが、近年は凍った海の上を歩く冬場の「氷平線ウォーク」が注目され、人気が急上昇している。「インスタ映え」すると評判の新名所を歩いてみた。

 好天に恵まれた2月下旬の昼下がり。半島の付け根から一本道を車でひたすら進み、野付半島ネイチャーセンターに到着した。天然の防波堤に囲まれた湾内は全面結氷し、遠くにうっすらと山々が見える以外は見事な「氷平線」が広がる。

 モニターツアーで広島市から訪れた旅行会社の一団が、センターの職員に導かれて、この時期しか立つことのできない「海面」の感触を満喫した。参加者は、ペンギンやアザラシのフィギュアを手前に置き、少し離れた所からポーズをとった。スマートフォンで捉えた画像には、その動物たちと遊んでいるような構図。遠近法を使ったトリック写真の完成だ。

 営業担当の木村彩花さん(29)は「絶対案内したい場所になった。こんなに近くで国後島を見ることができるのもすごい」と満足そう。ツアーを企画したANAセールスの宮原雅実さん(46)は「札幌以外で冬場に楽しめる新しい場所を探している。道東はこの時期に晴天が続くので、計画が立てやすいかもしれない」と手応えを感じた様子だった。

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