いじめ対策法「風化を懸念」父が会見
大津市で2011年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した事件から6年を迎えた11日、生徒の父親(52)と越直美市長らが市役所で記者会見した。父親は事件を機に成立したいじめ防止対策推進法について「施行から4年が経過したが、いじめによる自殺や不登校がいまだに発生しており、法の風化が始まっていると感じる」と懸念を示した。
父親は「いじめが命を奪いかねない危険な行為だという認識を持たない首長や教育関係者も存在する」と指摘。「自治体によって対策に大きな差が生じており、どの自治体も手厚い対策を講じるよう、国は支援してほしい」と強調した。
息子の死から6年を迎え、「生きていたら今月25日に20歳になるはずだった。一緒に居酒屋に行ったり、来年1月の成人式で姿を見たりしたかった」と涙ながらに話した。
いじめを受けている子どもには「学校に行きたくなければ行かなくていい。親も普段から苦しかったら休んでいいと子どもに声を掛け、安心させてあげてほしい」と呼び掛けた。
越市長は「教員の意識改革など、子どもたちが学校が良くなったと思えるよう、いじめ対策に全力で取り組む」と語った。(了)
