米ガソリン相場急伸、製油所が水浸し
(Bloomberg) -- 27日の時間外取引で米国のガソリン相場が2年ぶりの高値に急伸。熱帯低気圧「ハービー」に伴う洪水で、テキサス州沿岸の製油センターが水浸しとなり、同国の生産能力の10%強相当が閉鎖されている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のガソリン9月限は一時6.8%高の1ガロン=1.7799ドルと、日中ベースでは2015年7月以来の高値。
ハービーは米国を直撃したハリケーンとしては2004年以来最大のカテゴリー「4」の勢力で25日にテキサス州に上陸。コーパスクリスティやヒューストンなどの都市に洪水被害をもたらし、日量226万バレルの石油精製能力を持つプラントは操業停止となった。主要ターミナルと、ヒューストン地域の精製施設を結ぶパイプラインもストップした。
コンサルティング会社リポウ・オイル・アソシエーツ (ヒューストン)のアンディ・リポウ社長は電話インタビューで、「ヒューストン地域でさらに3日間は雨が見込まれることから、ガソリン価格は今週、引き続き上昇するだろう」と述べ、「パイプライン事業者が原油や製油のインフラを停止し始めているため、製油所の操業がさらに抑制され、利用可能な製品が減少すると予想される。ガソリンとディーゼルの価格急伸が原油価格を押し上げる」と語った。
ハービー襲来で広範囲に洪水が発生したのを受け、ロイヤル・ダッチ・シェルのディアパークのプラントやエクソンモービルのベイタウンの施設が操業を停止。マゼラン・ミッドストリーム・パートナーズはヒューストン地域の精製品と原油のパイプライン輸送サービスを中断した。
CMCマーケッツのチーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「25日の市場終了以降に残念ながら死者数が増えているだけに、ハービーの影響を完全には織り込めていないという懸念がある。不可欠なインフラが暴風雨で流されれば、エネルギーへの影響は全米に広がりかねない」と述べた。
原題:Gasoline Surges, Oil Steady as Harvey Shuts Texas Refineries(抜粋)
(市場関係者の見方などを追加し更新します.)
東京 守護清恵 kshugo@bloomberg.net.
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