大谷再生プランにMLBスカウト怒り

 OHTANIを潰す気か?! 視察した米大リーグ8球団のスカウト陣の間から怒りの声が上がった。日本ハム・大谷翔平投手(23)が12日のオリックス戦(京セラドーム)に先発。今季1軍初登板だったが、1回1/3を2安打3四球の大荒れの内容で4失点KOを喫し黒星がついた。今季投手としては今月1日に2軍で1イニングを投げただけで、拙速の1軍昇格。その間も打者としては1軍で出場を続けているのだから、故障再発のリスクは高まるばかり。日本ハム流の大谷再生プランには誰もが首をかしげている。 (片岡将)

 「私には日本ハムの考えが理解できない。大谷は日本だけでなく世界の至宝。なぜ万全の状態に戻してやらないのか。最悪の選択を重ねているようにしか見えないね」

 米西海岸球団のスカウトはこう辛辣に批判した。

 大谷は結果的に2回持たずに降板したが、先発とはいえ最初から2イニング程度の予定。今季投手としては今月1日に2軍のイースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)で、昨年10月の日本シリーズ以来9カ月ぶりの実戦登板に臨み、1イニングを投げただけ(山川にソロを浴び1失点)。調整段階でしかない大谷の登板を、チームの順位がかかった真剣勝負の1軍戦に設定するやり方は、大リーグのスカウトのみならず、疑問を呈する関係者は日本にも数多い。

 この日は1回の先頭打者、小島に対し155キロの直球を引っかけ、捕手の清水が後逸。結局四球でいきなり不安を漂わせたが、駿太を空振り三振、吉田正を一ゴロ併殺打に仕留め、結果的に3人で無失点の立ち上がり。暗転したのは最終イニングに設定されていた2回だった。

 直球を制球できず1死から四球と連打で満塁のピンチを背負い、大城にストレートの押し出し四球を与え、ここでマウンドを降りた。

 3万3309人の観客の不満の声に送られながらマウンドを後に。代わったメンドーサも伊藤に走者一掃の3点二塁打を浴び、結果的に大谷に4失点が記録された。

 MAX158キロをマークしたが、全29球中17球がボールと明らかに制御不能状態に陥っていた。

大谷再生プランにメジャースカウト怒りの声!「日本ハムの考え理解できない、最悪の選択を重ねている」: 1回、ベンチに戻る日本ハム先発・大谷翔平=京セラドーム大阪(撮影・甘利慈) © zakzak 提供 1回、ベンチに戻る日本ハム先発・大谷翔平=京セラドーム大阪(撮影・甘利慈)

 「短いイニングを何とかゼロに抑えたかったが、チームに迷惑を掛けてしまった。出力を上げるという意味では問題はなかったが、制御することができなかった」と右腕はうつむいた。

 東海岸球団のスカウトは「右足首を気にして、かばいながら投げている。全く軸足の粘りがないフォームになってしまっている。肩や肘に大きな負担が掛かる形になっていて、このままだと大きな故障につながる可能性がある。そうなれば、オフにメジャーに移籍するどころの話ではない。いまは投げるべきではないよ」とまくしたてた。

 昨秋の日本シリーズと日本代表強化試合で痛めた右足首には、かかとの上の骨が棘状に変形して痛みを引き起こしワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場辞退に追い込んだ『足関節後方インピンジメント』が残っている。

 それでも大谷自身は「そこ(右足首)がどうのよりも、全体的なバランスが必要じゃないかと思います。実戦を重ねることで養える感覚もあると思うので、次の登板に向けて準備していきたい」と次も投げる気マンマンなのが、逆に心配になるところだ。

 この日の投球フォームについて栗山英樹監督(56)は「もともとああいう投げ方。フォーム自体は(おかしいと)感じなかった」と心配していないというが、今後の登板には「ここがゼロ地点。次回も1軍かどうか? だから、体の張りをみなきゃわかんねえだろ!」と声を荒らげ白紙を強調した。あくまで体のチェックを最優先とする意向だ。

 くしくもこの日、米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)は日本野球機構(NPB)と改正協議中のポスティングシステムについて「選手が移籍する場合、海外球団は公平に補償されるべきだ」と今後も従来通り、MLB球団が譲渡金を支払うべきとの見解を示した上で、大谷について「移籍を決断した場合、多くの関心を持たれるだろう」と話した。日本球界だけでなく、メジャーも固唾をのんで見守る右腕の登板。最悪の事態だけは避けなければならないはずだが…。

Category: ,