東京株 406円高から急速に上げ幅縮小

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 17日前場の日経平均株価は前日比53円73銭高の2万2404円85銭と続伸。朝方は、16日の欧米株高を受け、買い優勢で始まり、一時2万2757円40銭(前日比406円28銭高)まで上昇する場面があった。買い一巡後は、対ドルでの円強含みもあって株価指数先物にまとまった売り物が出て、前引けにかけて上げ幅縮小の流れとなった。

 東証1部の出来高は10億737万株、売買代金は1兆8204億円。騰落銘柄数は値上がり938銘柄、値下がり982銘柄、変わらず116銘柄。

 市場からは「きのうは25日移動平均線で下げ止まり、一昨日の下げを埋めたことで底入れの可能性が強まっている。米下院で法人減税案が可決され、前進した点は追い風になる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂスなどのゴム製品株や、昭シェル、出光興産などの石油石炭製品株が堅調。SUMCO、洋缶HDなどの金属製品株や、オリンパス、東精密などの精密株も買われた。

 半面、北陸電力、九州電力などの電気ガス株が軟調。日本紙、三菱紙などのパルプ紙株や、郵船、商船三井などの海運株もさえない。

 個別では、T&Gニーズ、双信電機、ミライアル、TYK、ペプチドリームなどの上げが目立った。

 半面、ラサ商事、マイクロニ、ツムラ、LINK&M、新川などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

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